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ネットワーク社会学
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター所長
公文俊平 |
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つまり、平たく言えば増田氏は、「情報化」過程そのものに、財やサービスの 生産性を大きく向上させる新しい産業革命としての側面以外に、政治や社会の制 度から人々の行動様式まで変化させていく新しい社会革命としての側面があることに気づいていたのである。しかもこの時点で、そうした変化の基盤となる技術 を「コンピュータと通信技術」として捉えている。これはまさに卓見というべき だろう。 増田氏の視野にはさらに、ネットワーク型の「ボランタリー集団」の台頭と、 市民たちの自力での目標実現活動の拡大が入っている。前者は、最近の言葉でい えばNGO−NPOあるいは、私のいう「智業」であり、後者は「ネティズン (智民)」たちの協働行動そのものである。増田氏は、そのあたりをこんなこと ばで述べている。
「未来の市民社会というのは、インディビデュアル・デモクラティック社会
というか、つまり個人というものが中心になりながら、あるいはシナジェティッ
クな共通の、いわゆる最近のボランタリー集団で、そこでの個というのを市民と
考えていいわけなんですが、しかもそれがかなり多中心的で、いわゆるハイアラー
キー的・官僚機構的・権力構造的なものではない、情報のユーティリティという
ふうなものが中心になりながら形成されていく社会だ。たとえば、アメリカにも
グラスルート・デモクラシーみたいなものがある。そういう萌芽というものが、
情報ユーティリティ・ネットワークをもっと広範に形成していったら、いままで
にない新しい形の市民社会が形成されるのではないかという、これは漠然とした
考えですが、そういうのがあるわけです。」
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