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〜日本人唯一のマン島T.T.チャレンジ編〜その2
〜NO.2〜

国際A級ライダー 前田淳

 基本的にオートバイに関するデーターも無いので、マシンのチューニングはせず、ほぼノーマルで行こうと決定。コース自体覚えるまでは、あまりチューニングしても意味がないと思ったんだけど、これが結果的には良かった。
 改造点としては、まずホイール。マグネシューム製のホイールに変更して前後のバネ下の重量の軽減をはかった。そして、操縦性と走行性のスムーズさを考え、リヤショックをオーリンズに変更。最後が排気系、そうマフラーだ。出力パワーの効率と向上をねらい、JJ POWERの試作品を装着した。あと最後まで悩んだのがタイヤで、エントリーしたTT-F1クラスは当然レーシングスリック(溝無し)がOKなんだけれど、マシン自体がほぼノーマル。VTR1000F自体が、見た感じかなり剛性(外力に対し元の形を保とうとする力)面でかなり抜いて作ってある車だた思ったので、プロダクションタイヤ(溝付の普通のタイヤ)をチョイス。コースも公道なんで溝を付けて敬意を表した訳だ!(変にノーマルのバイクにスリックタイヤを履くとタイヤの剛性が勝ち過ぎて真っすぐ走らなくなってしまうことが多い。)



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