◆能登地方の”キリコ”祭りについて
この『あばれ祭り』にも登場する”キリコ”、能登地方独特のものなのです。
『あばれ祭り』だけでなく、その他の能登地方の夏のお祭りには、必ずといって
いいほど”キリコ”が登場します。
この”キリコ(切籠)”とは切子燈篭(きりことうろう)を縮めた呼称で、
奥能登に発祥し、この後中能登の方へ伝播していったもので、中能登では、
(奉燈)とかオアカシ(御明かし)と呼ぶところもあります。
この別称からもわかる様に、”キリコ”の役割は御神輿のの渡御に
御供して道中を照らすことです。
宵祭りにキリコが神社に集結し、御発の式典を済ませた後に、神輿に
従って川辺や河岸に設けられた御旅所に向かい、
そこで柱松明炎上の祭典を奉仕するのがならわしです。
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柱松明炎上の祭典で
乱舞するキリコ
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