もう一つの「2000年問題」




宮尾尊弘


 問: 「日本は何年になったら、米国の今年(1997年)のように元気になるのか?」
 答: 「答:西暦2000年」
理由: 日本はちょうど3年遅れで米国の景気を追っているから。

実際に、前回の景気のピークが米国では86年で、日本は89年。そして、株価が暴 落したのが、米国ではブラック・マンデーのあった87年で、日本は90年。さらに不況のどん底は、米国が90年で、日本が93年であった。
 そこから米国は7年間も景気回復が続いてるが、日本では政府発表によれば4年近 「緩やかな回復」 を遂げているといわれる。はたして、これから日本はもう3年間、回復が続くのだろうか。それには、さまざまな条件があろう。

 例えば、徹底的な構造改革を断行する。不動産の流動化を図る。情報通信革命を進 する等々の動きが出ることが前提条件である。

 米国でも、今回の景気回復の4年目(94年)までは、いまひとつ回復の実感が、元気がなかった。しかし、5年目から急に金利が安定し、株価が急騰し、企業収益も大幅に改善されたの>である。日本でも、4年目(97年)までは、実感なき景気回復だったといえる。もし上記の前提が満たされれば、5年目である来年からは飛躍的に経済の状況がよくなる可能性が高い。
 そして3年後の2000年には、今年の米国株価も国際優良株を中心に新高値を更新し、生産性も企業収益も改善する理想的な状況が実現するであろう。



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