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芸能ウオッチャー
千葉ゆき

 取材のやり方って楽しい半面、いろいろと気を使う難しい部分でもあるのだ。特にジャニーズ系の場合は個性的というか、まだ子供というか、そういう連中の集まりなんで取材するのも大変。だってSMAP、TOKIO、Kinki Kids、V6、ジャニーズJr.とあげただけでもこんなにいるんだから。しかし私は性格的に“これかっこいいね”とか、用もなしに声をかけたり、こびたり出来ない(いい大人が皆んな、いやらしいぐらいにまとわりついているのが現状)。逆に「どうしたの?その顔。昨日、遊びすぎじゃない」とか、「その服どこの。なんか似合わなね」って感じになってしまう。いい意味でとってもらえれば、いいものはいい、悪いものは悪いハッキリと自分の本音を言っているわけです。でも他の取材人と同じように“好かれよう”と、思ってもない事を言うのも時には必要なのかな?と日々、葛藤しているのが現実。

人にはジャニーズの子たちに会えてうらやましいって言われるけど、これでもメチャクチャ苦労してるんだぁーって大声で叫びたい(なんてね)。でもこの仕事をしていて良かったと思う時は、やっぱり彼らが「また(現場に)来たの?」とか「ちょっと聞いてよ」ってグチを言ってきたり、話が盛り上がって大笑いをして普通の男の子に戻った姿を見た時なんだよね。“これ絶対に他の人に言わないでよ”なんて言われたら…もう可愛くてしょうがないっす。でも一つ悲しいことは平気でパンツ一枚になる事。仕事だし、衣装に着替えているわけだし、別にいーよ、けど私だって嫁入り前の女なんだーと言いたいね。へんな話になるけど、やっぱりジャニーズは圧倒的にブリーフのやつが多い(9割)。聞く方も聞く方だけど、ダンスをやってるからその方がしまっていいんだとさ。