３１話 「州のニック・ネーム」
ニュー・イングランド通信
アメリカには
各州のシンボルの花と鳥があります。これは日本の県に県花や県の鳥が選ばれている
のに似ていますね。ちなみに ニュー・ヨーク州の花はバラ。鳥はイースタン・ブルーバード。ニュー・ジャージー州の花はスミレ。鳥はアメリカン・ゴールドフィンチ。コネチカット州の花はマウンテン・ローレル。鳥はアメリカン・ロビン。と言う具合です。
所で、アメリカには もう一つユニークな「州のニックネーム」があります。其々の州を表す「お国自慢」を取り入れて ニック・ネームが付いています。ちなみにニュー・ヨーク州は「エンパイア・ステイト」。ウーン、これはピッタリと言う感じですね。ニュー・ジャージー州は「ガーデン・ステイト」。きっとお庭が綺麗なのでしょうネ。コネチカット州は欲張って二つもニック・ネームがあります。ひとつは「コンステイチューション・ステイト」。もう一つは「ナツメグ・ステイト」。こちらの名前の由来はナツメグが良く採れると言う事で付いたらしいです。
さて このニック・ネームは一体どんな時に使われるのでしょうか？一番身近な使わ
れ方としては 車のナンバー・プレート。その車が属している州のシンボルや州の名前と一緒に使われます。また 高速道路を走っていると新しい州に入った時にはウエルカムのインフォメーション・センターが設けてあります。その州を表すシンボルとして こちらの看板にもこのニック・ネームが刻まれています。つまり これは公認された正式のニック・ネームと言う様な物ですね。日本では 観光用に「飛騨の里」とか「肥後の国」と言う表現が使われていますが これは旧の国名でニック・ネームではありません。でも イメージとしては日本のこの様な「観光キャッチ・フレーズ」的な使い方が一番近いのかも知れません。
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