３７話 「アメリカの新しいコイン」
ニュー・イングランド通信
日本では ２０００円札が新しく出来ると聞いていますが
アメリカでも２０００年を機に新しいコインが続々作られます。
先ずは、１ドルコイン。１ドル・コインは以前にも作られた事があるのですが「使い
にくい」「お財布の中が重くなる」など、評判が良くなくて作るのを止めたと言う経緯があります。今回の１ドル・コインは果たしてどんな風にアメリカ人に受け止められるのでしょうか？先日、ＴＶのドキュメンタリー番組で１ドル・コインを作る過程をレポートしていました。
デザインは、片面がアメリカ・インデイアンの女性が赤ちゃんをおんぶしているモチーフで、もう片面はアメリカのシンボルであるイーグル。彫刻家がモデルを前に真剣にスケッチしている様子、そのスケッチを基にレリーフを作る様子。そして 精密な機械を使ってコインの基になる型を作るまでの過程。
また、コインを作る金属の調合の研究過程も見せてくれました。人間の汗によるサビ、財布の素材であるレザー、砂などによってコインが受ける摩擦など様々な条件を想定して ３０年間耐えられる様に作るそうです。未だ、この１ドル・コインは市中に出回っていないので本物にお目にかかっていませんが、早く実物を見たい物です。
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