47話 「ライム病」
ニュー・イングランド通信
皆さんは「ライム病」という病気を聞いた事がありますか?これは果物のライムとは
全く関係がありません。コネチ
カット州の「Lyme」という地域で発見された比較的新しい病気なので、地名にちなん
で付けられた名前です。特に春
から夏、秋にかけてがシーズンです。
さて、このライム病。どんな物なんでしょう?「テイック」という名前のダニから感
染する恐ろしい病気で、早期に治療すれば完治しますが放っておくと大変な事になります。このライム病は鹿に付いている特殊な「ダニ」が運んでくると一般的には言われていますが、本当は「二十日ねずみ」が宿主だと医学博士はおっしゃいます。
症状はインフルエンザにかかった時の様に、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛がおこり、ダニに噛まれた所を中心に赤い発疹の輪が1−2日で出て来るのが普通です。潜伏期間は2−3日から2−3週間で、一ヶ月以上になる事はないそうです。
ライム病の診断は インフルエンザやリューマチに症状が似ている為、
とても難しいと言われています。治療方法は初期の場合、抗生物質を経口投与。病気が進んでいる場合、抗生物質の注射をある期間続ける事で殆どの人は完治するそうです。
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