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53話  「クラム・チャウダー」

ニュー・イングランド通信

アメリカを旅行したら、西海岸ではカニとムール貝、東海岸ではロブスターとクラム (はまぐり)を食べなさい。とはある大学教授の言葉です。その通り。ロング・アイランド・サウンドでは、沢山のクラムとロブスターが取れるのです。今日はクラムに焦点を絞って、お話をしてみましょう。

000614-2.gif (12k) クラムの食べ方は、先ずダイナミックに「生」。「生がき」は日本で食べた事があり ましたが、私はアメリカで始めて「生のハマグリ」を食べました。浜辺で生の貝をこじ開け、レモン汁を絞って、殻からズルッと吸って食べる。ウーン。これは取れたての新鮮なハマグリだから出来る食べ方です。次は「スチーマー」と呼ばれる方法。これは、いわゆる日本で言う「あさりのワイン蒸し」と同じ調理方法です。貝の身だけでなく、お汁も美味しいので、ぜひ、飲んで下さい。次は「フライ」。パン粉をつけて、油で揚げます。そして、「クラム・チャウダー」。

皆さんが「クラム・チャウダー」と聞くと、一般的な白い色をしたホワイト・ソース・ベースのクラム・チャウダーを、思い浮かべる事でしょう。所が、アメリカでは、細かく分かれ、3種類のクラム・チャウダーがあるんです。レストランでは、どんなクラム・チャウダーが欲しいのか?気を付けて詳しく注文する事が必要です。先ず、皆さんご存知の白いクラム・チャウダーは「ニュー・イングランド・クラム・チャウダー」と呼ばれます。たっぷりのはまぐりの身に、玉ねぎ、セロリ、赤ジャガイモ(皮付き)などが入ったクリーミーなスープです。 このスープを飲むと、心も体も芯から暖まる気がします。
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