５９話 「空港の金属探知器でコンピューター盗難事件」
ニュー・イングランド通信
アメリカでは、空港におけるラップトップ型コンピューターの盗難事件が急増してい
るそうです。空港での置き引きや引ったくり等には、皆さんかなり気を遣っている筈です。では、一体どこで狙われるのでしょうか？プロの泥棒が目を付けたのは、金属探知器での検査場です。
飛行機に乗った事がある方なら、皆さんご存知の金属探知器。ここを通る時には、貴
重品を含む全ての手荷物をベルトコンベアーに乗せて、体一つで金属探知器のゲートを通らなければなりません。ナイフやピストルなどの凶器を持っていないかをチェックする訳ですが、鍵、コイン、金属性のアクセサリーなど多くの物が反応して「ピー」と警報機が鳴ってしまいます。すると、ポケットから鍵やコインなど可能性がありそうな物をトレーに出して、再び金属探知器のゲートヘ。所がまた警報機が「ピー」。腕時計を外して、ブレザーを脱いで、、、、。
こんな事があなたのすぐ前の人に起こったとしましょう。流れ作業で行われている手荷物と金属探知器の検査です。あなたの手荷物は、もう既にベルトコンベアーに乗って、ゲートの反対側に出てしまっています。しかし、目の前の人が金属探知器にひか
かって、何度もやり直しをしている為に、あなたは足止めされています。危ないのは
この瞬間。これが彼らの「手口」なんです。
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