ヨウコさんに著書執筆のきっかけを伺いましたところ、アメリカの知人宅での母娘の
会話だったそうです。物が溢れる生活をする中、この１０代のお嬢さんは、沢山洋服があるにも関わらず、クローゼットを覗いて「何も着るものが無い」、食料が山の様に入っている冷蔵庫を開けて「何も食べるものが無い」と言っていたそうです。この光景を見て、ヨウコさんはご自分の１０代の生活を思い出しました。最初、このお嬢さんあてに１０ページに渡る手紙を書いたそうですが、思い直して手紙は投函せず、その手紙が本の原稿の一部になりました。
著書出版以来、ヨウコさんは学校訪問を始められ、様々な年齢層の学生や大人達にも
講演をして、ご自分の体験を通し、平和の大切さ、正義の勇気を持つことの大切さを指導していらっしゃいます。ヨウコさんの著書と講演のメッセージに感動した多くの学生達の推薦により、１９９９年にはPeace Abbyから平和賞が贈られました。この賞は、世界的に有名なガンジーやマザーテレサ等、平和に貢献した人達に贈られる名誉ある賞です。
日本では、戦争当時の話をする人が減って来ましたが、平和で物が溢れる現在の日本
にも、ぜひ、ヨウコさんのメッセージを伝えたいと思います。
ヨウコさんの著書は英語で書かれていますが、青少年向けに書かれているので、誰で
も気楽に英語の本に挑戦できます。２０世紀の終わりに際し、皆さんもヨウコさんの著書をお読みになってみてはいかがでしょうか？
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