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81話  「アメリカ人はアンテイーク好き」

ニュー・イングランド通信

001227-1.gif (8k) 歴史の長い日本では、身の回りに古いものがある事は決して珍しくありません。古い もので価値のあるものがたくさんあるのに、日本人は、つい、「古いものは汚いし、機能的でない」と言って、古いものを捨てて新しい物に買い換えてしまうことが多いようです。一方、歴史の浅いアメリカでは、古いものを珍重し、アンテイークに価値を見出す人がたくさん居ます。

アメリカでは、50年以上経っているものはアンテイークと呼ばれると言う程ですか ら、祖父母の持ち物でも、れっきとしたアンテイークになってしまいます。TVでは「アンテイーク・ロード・ショー」と呼ばれる番組が人気で、競売会社の老舗、クリステイーやサザビーの鑑定士が各地を回ります。地元の人達は、屋根裏やガレージに眠っている祖父母の持ち物や、ガレージ・セールで二束三文でかった「お宝」を持ちよって、プロに鑑定してもらいます。この番組の楽しいところは、二束三文で買った品が大変価値のあるものだったり、祖父母の代から「いわく云々の家宝」が実はニセモノだったり、参加者は悲喜こもごもです。TVを見る私達視聴者も、この品の価値は一体いくら位なのだろう?と一緒になって胸をどきどきさせられます。
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