93話 「アメリカ人はコーヒー好き」
ニュー・イングランド通信
先週は、日本の缶コーヒーがアメリカの雑誌で紹介されたお話をしましたが、アメリカ人は実にコーヒーが好きです。日本では、喫茶店でコーヒーを注文する時に「アメリカン」とお願いすると割合薄いコーヒーが出てきます。つまり、薄いコーヒー・イコール・アメリカで飲まれているコーヒーと言う意味なのでしょう。決して、アメリカ産のコーヒー豆で入れたコーヒーと言う意味ではありません。確かにアメリカのコーヒーは薄くて飲みやすいですから、大きなマグ・カップでガブガブと一日に5杯も6杯も飲める訳ですね。
アメリカでは、どんなレストランに行っても、或いはガソリン・スタンドに併設されているタイプの簡単なコーヒー・スタンドの様な所でも、必ずレギュラー・コーヒーとカフェイン抜きのコーヒーが選べます。私はコーヒー・テイステイングの専門家ではありませんから何とも言えませんが、同じ濃さで入れた二つのコーヒーを並べられたら全く見分けがつかない位、カフェイン抜きのコーヒーも美味しいと思います。更に、ここ数年人気なのが「フレーバード・コーヒー」です。フレンチ・バニラ、アイリッシュ・クリーム、ヘーゼル・ナッツなど様々な香りのするコーヒーが選べます。その美味しそうな香りは部屋中に漂い、一杯分のコーヒーで香りと味の二杯分が楽しめる素敵なコーヒーです。更に、スーパー・マーケットでは、コーヒーに入れるミルクにこのフレーバーを付けて、普通のコーヒーがフレーバード・コーヒーに早変わりしてしまうという物も売っています。
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