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97話 「アメリカのバースデー・パーテイー」

ニュー・イングランド通信

010418-1.jpg (10k)  日本では、昔、お正月が来ると一つ年を取る、と言われていました。つまり、それぞれ個人の誕生日を祝わず、皆一緒に一つ年を取っていたのでしょうか。個人の誕生日を祝うと言うのは、西洋の文化が入ってきてからの事なのでしょうか?とは言うものの、日本式の祝い方は、子供の誕生パーテイーは盛んに行われますが、大人になってしまうと、いつの間にか忘れ去られ、年を取ってくると還暦を始め、喜寿、米寿、卒寿など、おめでたい行事として再び祝われています。

 アメリカでは、個人の誕生日を実に大切にし、子供も大人もいくつになってもほぼ同じ比重で誕生日を祝って貰っているように思います。更に、10年ごとに年代が変わるときのバースデーは「マイル・ストーン」と呼ばれ、大きなお祝いになります。日本で言う成人式の20歳に比べ、アメリカでは21歳が大きなお祝い。その後は30歳、40歳、50歳、60歳、70歳、80歳と続きます。この様なマイル・ストーンのバースデーに良く使われるプランは、本人に何も知らせずに計画実行される「サプライズ・パーテイー」です。70−80人も集まる大掛かりなパーテイーが計画されることも珍しくありません。自宅でサプライズのパーテイーは準備が難しいこともあって、会場を借りたり、友人宅で行われたりすることが多いようです。しかし、中にはケータリングのサービスを利用したり、隣近所に準備の材料を隠してもらって、教会の礼拝に出掛けたすきに準備を整えてしまう等、企画が巧みで、周囲の人はパーテイーだけでなく、その準備段階でもかなり楽しんでいるようです。パーテイー上手なアメリカ人らしいですね。

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