109話 「銀行のプレゼントは利息にして！」
ニュー・イングランド通信
先日、友人宅にお茶に呼ばれた時の事です。今まで見たことのないコーヒーカップで
お茶を入れて下さったので、「あら、このコーヒーセット、初めて見るわ。何時、
買ったの？素敵ねー。」と聞きました。すると彼女はニヤニヤしながら、「実はね。
これ、とても古いのよ。私が大学に入った時に、初めて銀行で定期預金を作ったの。
その時に、銀行からプレゼントで貰ったのよ。だから ２０年くらい前かしら？」と
話してくれました。同席していた他の友人が、「そう言えば、昔は銀行で定期預金を
すると色々な物をくれたわよねー。一体、いつ頃からあのプレゼントが無くなってし
まったのかしら？」と言い出しました。それからひとしきり、銀行談義が始まりまし
た。
日本の銀行では、預金をすると様々なプレゼントをくれた物ですが、どうやらこの習
慣はアメリカの真似だったのでしょうか？一時はかなり高価なプレゼントを配ってい
た銀行も、最近、銀行の再建に追われ、プレゼント作戦も倹約ムードになって来たよ
うです。しかし、我々消費者としては「プレゼントなんて何も要らないから、少しで
も利息を上げて欲しい」と言うのが本音ではないでしょうか？
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