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111話 「フリー・ウオーターって何?」

ニュー・イングランド通信

010725-1.gif (7k) 日本では「和製英語」と呼ばれる日本人にだけ通じる言葉がかなり沢山あります。し かし、最近では経済、ファッション界を始めとして、あらゆる方面で本当の英語が使われるようになり、和製英語もこれ以上増えることはないのかしら?と思っていた矢先に、不思議な言葉を耳にしました。

東京のある外食チェーン店での出来事です。店に入ると先ず食券を買うシステムに なっています。次に、店員さんが「いらっしゃいませー。お冷やの方は、フリーウオーターになっておりますので、あちらでお願いしまーす。」と叫ぶのです。一瞬、おや?何を言っているのかしら?お水は無料ですって事??? ヨーロッパなら水が有料の所が多いから、「お水は無料です」と叫ぶのも分かるけれ ど、ここは日本でしょ?お水はどこの店に入っても無料と相場が決まっているんじゃないかしら。はてな???他のお客様の行動を見ていると、自分で水を汲んで、席に持って行くではありませんか。そうか。これは「お水はセルフサービスでお願いします」という意味なんだな、と分かりました。セルフ・サービスだってれっきとした英語です。何で、無理をして「フリー・ウオーター」なんて英語を使おうとするのかしら?と内心おかしくて仕方がありませんでした。

英語のFREE(フリー)という言葉には、色々な使い方がありますね。最近の日本語で 耳慣れている言葉に「バリア・フリー」というのがあると思います。つまり、段差を無くして、車椅子、乳母車、つえなどを使用する方達にも区別なく使える家屋、施設の事を表しています。バリアが無い、という意味で、これはちゃんとした英語です。又、フリーという言葉は、free of charge(無料)という意味で、しばしば英語で使われることがあります。
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