132話 「今年のアメリカのクリスマス」
ニュー・イングランド通信
9月11日のテロ事件以来、Anthrax(炭ソ菌)事件、戦争と続いて、
何かと騒がしいアメリカです。今年のクリスマスは、今までと
ちょっと違った過ごし方になりそうですが、一体どんな風に
なるのでしょうか?
セプテンバー・イレブン以来、アメリカは「UNITY」という気持ちが
強まっています。小さい単位では家族レベルの 「一家和合」であり、
大きい単位では国としての「挙国一致」の気持ちです。
皆が異口同音に唱えているのは、今までとは物ごとの優先順位が
変わってしまった。言い換えれば、病床に伏している人ならまだしも、
健康な人だって明日の事は分からない。家族の大切さを再認識した。
という事のようです。
クリスマスは元々、家族が集う行事ですが、家族を大切に思う気持ちが
強くなればなる程、クリスマスの大切さも増して来るようです。ここの所、
アメリカも不景気になり消費が低迷していましたが、「家族に感謝の
気持ちを伝える為に、今年のクリスマス・プレゼントには、去年よりもっと
お金を使う」「外食をしていたのを止めて、家で家族と過ごすように
心がけている」など、一家の大黒柱の気持ちは『家庭』へと向いている
ようです。
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