137話　 「エコノミー症候群」

ニュー・イングランド通信

エコノミー症候群という言葉ができてしばらくたちますが、 皆さんは海外旅行に出掛けて、このような症状になったことがありますか？

エコノミー症候群とは、飛行機のエコノミー・クラスの狭い座席に長いこと 座ったままで運動が足りなくなり、乾燥している機内で脱水状態になり、 血液の流れがドロドロになってしまうことが原因で起こる症状だと 聞いてはいましたが、私は年に数回アメリカと日本をエコノミー・クラスで 行ったり来たりしていても、全く不快に感じたことがなかったので、 特に気にとめていませんでした。ところが、今回、年末年始の帰国の折、 思わぬ症状に襲われ、改めて乗客一人一人の注意が必要なことを 思い知りました。

飛行機の中では、どのクラスで旅をしたとしても注意点はさほど変わらないと 思います。お酒を飲むと地上にいる時よりも早く酔いが回る、気圧の関係で 足がむくんで靴が履けなくなってしまう等は、どなたでもご存知でしょう。 そして、機内の乾燥がひどい為、普段よりもたくさん水分を補給すること、 座席に座っている姿勢でも出来る簡単な足首を回す運動とか指圧、 腰のひねりなどの運動も奨励されています。