144話 「アメリカの政治経済は動物園?」
ニュー・イングランド通信
アメリカの今年の冬は、比較的暖かいように思いますが、日本はそろそろ
春めいて来た頃でしょうか?しかし日本の経済状態はまだまだ
「冬」のようです。日本の経済が早く立ち直ってくれると良いのですが、
アメリカの株式市場も毎日、上がったり下がったり....。
さて、株式市場に詳しい方には何でもない普通の会話に聞こえる
言葉でしょうが、読者の皆様の中で、株が上がり気味の時には
「市場がブル」、株が下がり気味の時には「市場がベアー」という言い方を
することを、何人の方がご存知でしょうか?ブルとは雄牛のこと。
英語には A bull in a china shop(陶器の店で雄牛が暴れて、手当たり次第、
陶器を壊していく姿が目に浮ぶ表現ですね。)『はた迷惑の乱暴者』という
表現があるくらいですから、周りを顧みずドンドン進むことを表すのには
ピッタリの動物のようです。一方、ベアーは熊のこと。体は大きいのに
気が優しくておとなしい男性のことを、テデイー・ベアーなんて呼んだり
しますから、どうやら熊はおとなしいことを表す言葉のようです。
日本語には、物価が「ウナギ上り」なんて表現もあるくらいですから、
それぞれの言葉や文化には、独特の表し方があって面白いですね。
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