150話 「炭酸飲料水に重税?」
ニュー・イングランド通信
日本の皆さんは、毎日どのくらい炭酸飲料水を飲みますか?
アメリカ人のソーダの消費は相当なもので、人間が一日に必要とする
水分はほとんどソーダから取っているといっても過言ではないほどです。
その結果、アメリカではソーダが原因で子供達が肥満になっているという
結論に達し、このほど、炭酸飲料水に重税をかけて値段を高くし、
低年齢層のソーダの消費を抑えようという提案がされました。
ニュー・イングランド通信で先月お知らせした「タバコの値上げ」のニュースと
全く同じ論点で、この提案に対し賛否両論があります。
反対意見は、ソーダが子供達の肥満の原因だとすれば、チョコレートや
キャンデイーだって同じことである。どうしてソーダだけに税金をかけるのか?
他のお菓子類にも同じように税金を課すべきである。
それに対して賛成意見は、ソーダは水と砂糖だけで出来ている
栄養価のない飲み物である。チョコレートやキャンデイーにはそれなりの
栄養が含まれているから、税金の対象にするべきではない。
この賛否両意見は、タバコの値上げの時に聞いたセリフと同じでは
ないでしょうか?そして、痩せている人達の意見は、これはFat Tax
(脂肪税)であるから、太った人だけが税金を払えばよいのに、
痩せている私達まで一律に税金を払わされるなんてまっぴらだ。
各人が体脂肪を測ってパーセンテージで表し、太った度合いに応じて
その人の飲むソーダにそれなりの税金を課せばよい。こんなユニークな
意見も飛び出し、デイスカッションを聞いている私は、本来の論点を忘れて
「アメリカらしいなー」と感心してしまいました。
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