151話 「料理の鉄人、アメリカで大人気」
ニュー・イングランド通信
世界的に有名な料理といえば、歴史のあるフランス料理、イタリア料理、
中華料理などであり、アメリカ料理はグルメとは呼べないといわれていました。
ところが、逆に移民の国アメリカだからこそ、世界中の一級料理がすべて
アメリカ料理なのだ、と主張することも出来るわけです。
私がアメリカに来た10年前には、日本料理や日本茶にほとんど興味を
持っていなかった一般のアメリカ人達が、今ではこぞって「グリーン・テイーは
体に良い」と言いながら飲んでいますし、カリフォルニア・ロールを始めとする
巻き物の寿司、枝豆などもパーティー料理として、すっかり定着してきました。
そして、何と日本のTV番組「料理の鉄人」が大人気です。アメリカも
すっかりさまがわりしてきたなーと感じます。一般のアメリカ人達が、やっと
「食」に目覚めた、という感じです。勿論、最初の日本食ブームはもっと
前のことで、豆腐とキッコーマン(アメリカではお醤油のことをキッコーマンと
呼ぶ人が多いのです)が、大きな役割を果たしました。その後、第二の
日本食ブームを沸騰させたのは、やはりニューヨークのマンハッタンにある
レストラン「ノブ」の力が大きいのではないでしょうか。
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