152話　 「アメリカのトラック その１ 」 ニュー・イングランド通信

アメリカ国内の物流では、貨物機を使った空の便、貨車を使った鉄道の便、 そしてトラックを使った陸の便と大きく分けて３つの方法があります。 なかでも、アメリカは高速道路が完備されていることも手伝って、トラック 輸送の担うところは大きいでしょう。

さて、日本でもトラック輸送は盛んに行われていますが、日本の交通渋滞は 新鮮な魚や野菜、果物を敏速に運ぶのを難しくしています。そこで、 交通渋滞を避けて、真夜中に日本列島を縦断するトラックが多く、 「トラック野郎」なんて言葉も出来るほど、夜行トラックの運転手は 「タフ・ガイ」というイメージがありますね。トラックに様々なペイントを施し、 ネオンをつけて、自分流を主張するトラックを日本では多く見掛けます。 アメリカでもカーボーイさながらにタフ・ガイを主張する「アメリカのトラック 野郎」がいるのかな？と思ったのですが、私の観察する限り、 これは日本独特のもののようです。アメリカ映画に出てくる大型トラックの 運転手といえば、ブルー・ジーンズを履き、チェック模様のフラネル・ シャツを着て、太った体にひげをはやし、タバコ、お酒、女、ギャンブル、 何でもあり。殴り合いのケンカ大好きのタフ・ガイという感じがありますよね。