155話　 「アメリカの代表料理、ピザ」 ニュー・イングランド通信

アメリカ料理で一番有名なものは？と尋ねると、ほとんどのアメリカ人は、 ピザ、ホット・ドッグそしてハンバーガーと答えます。これを聞くと、ピザは 本来イタリア料理なのでは？と首をかしげる方も多いと思いますが、 ピザが今では立派なアメリカ料理なのです。

アメリカン・ピザの発祥は、ニュー・イングランド地方のコネチカット州 ニュー・ヘーブンだとものの本には書いてありますが、どこから始まったにせよ 「アメリカ人が大のピザ好き」であることが、「ピザがアメリカ料理になった」 理由でしょう。私が想像するに、移民の国アメリカのことですからイタリア人の 移民が作り始めたものがアメリカ流に改良されて現在のピザになったのだと 思います。ピザには様々なスタイルがありますが、大きく分けると、 皮の薄いイタリア風ピザ、皮の厚いアメリカ風ピザ、そしてシカゴで有名な デイープ・デイッシュ・シカゴ・スタイル・ピザの３種類になるでしょう。 アメリカ人のピザ好きと一口に言っても、どんなに好きなのか？ちょっと 想像できないと思いますので、数字でご紹介しましょうね。全米のアメリカ人が 一日に食べるピザの大きさは、９０エーカー。１エーカーが約１２００坪 ですから、１０万８千坪の広さと同じ大きさのピザです。凄いでしょう？