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161話  「7月はナショナル・ホットドッグの月」
ニュー・イングランド通信

020703-1.jpg (11k) 7月4日は米国の独立記念日です。全米各地で花火が打ち上げられ、祝賀行事が大々的に催されます。
夏の真っ最中、「4th of July」のお祝いは、アウトドアでのBBQパーテイーが一般的で、ホットドッグやハンバーガーといったカジュアルなアメリカ料理に人気が集まります。
そこで、今回はホットドッグの歴史に触れてみたいと思います。

ソーセージの歴史は、3500年も昔のバビロニアまでさかのぼるそうですが、ここではテープを早送りして、ヨーロッパに行きましょう。ヨーロッパでのソーセージの歴史については、フランクフルト・ソーセージという名前が示すようにドイツから始まるという説や、ウインナー・ソーセージという名前の通りオーストリアのウイーンが起源だという説がありますが、とにかくソーセージがヨーロッパからアメリカに上陸したことは確かです。そして、アメリカにおけるホットドッグの歴史は、1890年代のNYのコニーアイランドに始まります。

小さなワゴンの限られたスペースと調理器具で温かいサンドイッチを売ることを考えたMr. Feltman は、ソーセージを温め、ドイツ式にマスタードとサワークラウトをトッピングして「フランクフルト・サンドイッチ」と名づけました。
このビジネスの成功で、彼はコニーアイランドに Feltman's German Beer Garden and the Amusement Resort をオープンすることになったのですから、小さなワゴンからの大成功がうかがえます。言うまでもなく、これが米国の遊園地コニーアイランドです。Mr. Feltman がビジネスを始めたばかりの頃にアルバイトとして使っていた Nathan Hamdweker 氏が後に独立して同じホットドッグ・ビジネスを始め、全国チェーン店に育っていることも、いかに当時のフランクフルト・サンドイッチが米国人に受け入れられたかを物語っています。

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