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第8話 「ニューイングランドの秋」

 ニューイングランド地方の紅葉は世界的に有名だそうです。私も自分の目で見るまでは「世界中、四季のある所ならどこでも紅葉は見られるのにどうして?」と思っていたのですが、本当にそれは素晴らしいものです。夏の間青々としていた芝生のグリーンはまるでオレンジ色の絨毯を敷き詰めたように枯れ葉で覆われ衣更え。庭や道路沿いに聳え立つ木々の高さはビルの5階位は優にあります。それらの木に付いている葉は人間の手の大きさ位ある葉っぱたちで真っ赤、オレンジ、黄色と言うよりはむしろ黄金色になった葉が日光を浴びてキラキラと輝いています。

 この時期はどこもかしこも一面がオレンジ色。この地方には、日本の「もみじ」よりもずっと大きい葉が付いているメープル(初春にはメープル・シロップが取れます)、どんぐりが出来るオーク、栗が出来るチェストナッツ、春には美しい花を付けるドッグ・ウッド、白樺、等など背の高い木々がたくさん生えている事が紅葉を一段と美しくするのでしょう。

 とにかく、広大な土地に大きな木がたくさん生えている事と、紅葉する葉一枚一枚が大きい事がニューイングランドの紅葉をダイナミックにしているようです。
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