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第10話 「サンクス・ギビング」

 11月の第4木曜日は収穫感謝のお祝い「サンクス・ギビング」です。欧米の祝日と言うのはキリスト教に根差していますから、似通ったものが多い中で、このお祝いはとてもアメリカ的な物です。

 サンクス・ギビングの起原は1620年の12月にメイ・ フラワー号でやってきたピルグリムと呼ばれる英国清教徒102人とその船員40人の時までさかのぼります。大きな希望を抱いてやってきた新しい土地。でも自然は思ったよりも厳しく、最初の冬を越すのには食料が不足して死者もかなり出てしまい ました。そんな時に「助けの手」を差し伸べてくれたのが、地元のアメリカ・インデ イアンでした。彼らの指導の元、トウモロコシの栽培や七面鳥の飼育に成功して、次の年の秋には豊かな収穫が出来たのです。清教徒達は神の恵みをたたえ、インデイアンに感謝の気持を表すためにこの収穫祭をする事にしました。「困っている人を助けましょう」と言うインデイアンのこの精神は今も受け継がれ、福祉団体が「この日だけはひもじい人が一人もいない様に」と活躍します。
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