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第17話 「雪だるま」

 日本の子供達は雪が降ると雪だるまを作りますね。私も小さい頃よく作ったものです。大きい雪の玉を体に見立て、小さい雪の玉を頭に見立て、二つの玉から出来ているのが日本の雪だるまです。

 「雪だるま」は英語で「スノーマン」。こんな物は万国共通とばかり思っていました。ところが日本でアメリカ人の夫と結婚した後、夫の同僚のアメリカ人家族とお付き合いをするうちに意外な事に気付きました。外国人が多く住んでいる横浜の山手付近では雪が降ると庭に出来ている雪だるまを見ただけで、表札を見なくても日本人家庭かアメリカ人家庭かが分かるのです。

 アメリカ人の子供が作るスノーマンは、三つの雪の玉を重ねて下半身、上半身、そして頭から出来ています。そうです。アメリカのスノーマンにはウエストがあるのです。そして顔の作りも違います。私達日本人は炭で目鼻口を作ったものですが、雪だるまの鼻はぺちゃんこです。一方、アメリカのスノーマンは鼻が高くて人参を突き刺して作ります。更に日本人は赤いダルマの人形を思い浮かべていますから腕や手を付ける事があまりありませんが、アメリカのスノーマンには木の枝で作った腕と手が付いています。勿論帽子を被せたり、マフラーを首に巻いたり、手袋をはめてあげたり、それぞれのアイデアで飾りを付けるのは自由です。
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