第２６話 「１４歳のボランテイア」
我が家の２軒先に住むクリストファー・ギルモア君は１４歳になります。大変熱心なクリスチャンの家庭に育つ彼は、当然教会に熱心に通い、オルター・ボーイ（教会の儀式を手伝う役目をする男の子）の役目もする大変評判の良い男の子です。
このクロストファー君は、１５歳になると教会でコンファメーションの儀式を迎えます。コンファメーションとはどんな儀式なのでしょう？クリスチャンの家庭に産まれた子供は赤ちゃんの時に洗礼を受けますが、それは親の意思によって行われる儀式です。それに対してこのコンファメーションとは、１５歳に達した子供が今度は正式に教会員になる事が認められると言う大変意味のある儀式です。つまり大人の仲間入りをする訳ですね。
その儀式を来年迎えるに当たって、彼の教会では３種類の義務を彼に与えました。教会に対して１０時間のボランテイア。家族に対して１０時間のボランテイア。そしてコミュニテイーに対して１０時間のボランテイア。と言う合計３０時間のボランテイアを課したのです。
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