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第16話 「ナンバー・プレート」

 アメリカの映画を見ていて、その人の乗っている車のナンバー・プレートが、その人の名前だったり、職業だったり、趣味に関する言葉だったりする事が在るのに気がついた事はありませんか?それは映画の中だから、と言う理由ではないのです。アメリカでは、ちょっと余分にお金を払えば誰でも自分の気に入った言葉をナンバー・プレートに刻む事が出来るんです。勿論、他の人と同じ物はダメと言うのは、コンピューターのスクリーン・ネームのルールと同じです。

 日本の車のナンバー・プレートは車に属していますから、その車を売ってしまえば、今まで自分のナンバーだったものが新しい車の所有者へと変わります。ところが、アメリカでは車とナンバー・プレートは別で、車を替えても自分のナンバー・プレートを使い続けます。そこで、自分のナンバー・プレートを個性的にする事が、車のファッションとも言えるようになっています。日本は数字を使っていますが、アメリカはアルファベットと数字の組み合わせです。ですから名前を使って「LINDA 1」なんて言うようにしてみたり、趣味を生かして「ON SKI」としてみたり、色々と選べます。中には職業を言葉にしているものも在ります。スピーチ・セラピストのご夫婦は 其々の車に「I-HEAR」「U-SPEAK」としています。お医者さんの車で ジョークの意味でしょうが「G DEAD」と言うのも在りました。宗教の表現では「JESUS」と言う物も在ります。この様にして 様々な自己表現をナンバー・プレートに表す事が出来るのです。

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