15話 「E−Zパス」
ニュー・イングランド通信
日本の社会には プリペードのカードが花盛り。高速道路の料金を払うハイウエ
ー・カードが出来て、料金所渋滞が少しは緩和されたのでしょうか?
アメリカの高速道路は ごく一部を除いて高速道路の料金を徴収する州は在り
ません。殆どどこヘ行くにも 無料で道路を使用できます。税金で 道路の補修
費などをまかなっていると言う事ですが それでもNY州のマンハッタン島に
行くには 橋を渡らなければ行かれず、ここでは橋を渡る料金を取られます。こ
れが 日本の料金所渋滞と同じ結果を招いて 交通の流れを悪くしていました。
以前は トークンと呼ばれるオモチャのお金のようなコインを買い置きしてお
いて これを車の窓から大きなネットの中に放り投げると言う旧式な方法が か
ろうじて人件費の節約と 料金所渋滞の緩和に一役かっていると言う程度でし
た。所が 数年前から 「E−Zパス」(イージーパスと読む)と言う画期的な方
法が導入されました。
このE−Zパスは 日本のハイウエー・カードと原理は同じで プリペードにな
っています。ただし カードではなくて7−8センチ四方のクリーム色をしたプ
ラスチックの箱を 車のフロント・ガラスにマジック・テープ方式で取り付けま
す。料金所のゲートでは 車のフロント・ガラスに付けられたE−Zパスに向か
って特殊な機械が向けられていて 車が近付くとデータを即座に読み取り、料金
を引き落とします。あっと言う間に ゲートが上がって、もう 車は走り出すと
言う具合です。
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