２９話 「Y2K問題」
ニュー・イングランド通信
年末になって一番の話題は
やはり西暦２０００年問題ではないでしょうか？１９９９年を表す下二桁９９の次に
２０００年の下二桁００が来た時 コンピューターが識別出来なくて混乱が起るだろうと予測されている問題。アメリカではこれを「Y２K」と呼んで
かなり深刻に考えています。
アメリカはキャッシュ・レスの生活が普及していますから
現金の生活の日本とはかなり違います。スーパーマーケットで買い物をする時も
ガソリンスタンドでガソリンを入れる時も 殆どの人がクレジット・カードを使うか
又は小切手で決済をしています。日本人ならお財布に何万円と言うお金が入っていて
もちっとも不思議ではありませ
んが アメリカ人は多分１００ドル（約一万円）程度しか持ち歩かないのではないで
しょうか。後は
クレジット・カードや小切手があれば 不自由はないのです。所が このY２Kの問題が
持ち上がって以来、「もし
クレジット・カードを機械に差し込んでも識別できなくなると 日常生活に支障をき
たす」と言う危機感から
其々が「２０００ドル（約２０万円）位は現金を手元に置いておく方が良いだろう」
と思い始めました。いつもにも
増して 銀行で現金を引き出す人が多いようです。
日本ではY２K問題が起る時が 丁度お正月に当たりますから
わざわざ食料を買い込むなんて事をしなくてもおせち料理がありますし 家族みんな
で家に居るので
さほど危機感はない様に思います。一方
アメリカはクリスマスが家族の集まり。大晦日はニュー・イヤーズ・イヴのパーテイ
ーで友人達と騒ぐのがお決まり
です。
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