フォトグラファー:デール・カカック
ミギジコミュニケーション(ミネアポリス)提供
参考文献:ゴードン・レグィンティ著「The Sacred Harvest」
(ラーナー出版、ミネアポリス 1992)
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第3話 オジブウェ族の秋はワイルドライス
日本では田植えや米の収穫が季節を伝えてくれるように、ここミネソタやウイスコン
シンのオジブェ族にとっても同じような季節感あふれる農業文化があります。オジブ
ウェ語でマノミン、後々ヨーロッパ系移民によって「ワイルドライス」として親しま
れるようになった穀物のライシング(収穫すること)です。この時期が終わればいよ
いよ中西部最北部のネイティブランドにも秋。今年もまた、いつものように、様々な
天気がいろいろな収穫をあちこちで経験させてくれました。
ミネソタ北部のフォンド・ラック・リザベーションに住むユーモア作家のジム・ノー
スロップさんは、「今年もまた実りある良い収穫でした。でも、何でも満足しない白
人には十分ではないかも。」とジョーク付きでゆとりをみせてコメント。スペリアル
湖沿いに位置するお隣りのウイスコンシン州バッドリバー・オジブウェ国では全くそ
の反対。
「この夏は、暴風雨にみまわれたり、あられのような雨にあったりで、思う
ような収穫は得られませんでした。ということは、来年はきっとこれよりいいという
ことかな。それにしても、今回は雑草がそこら中に生えて取り除くのにたいへんでし
たよ。」バッドリバー族協会の教育ディレクターであるデイナ・ジャクソンさんはラ
イシンングを終えたばかりの感想を述べてくれました。
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