第8話「ミネソタ州知事さんは、元プロレスラー」
ミネソタって、本当はもっと落ち付いたイメージなんですけど、最近のミネソタは一体どうしたことでしょう。今回のレポートもまた、フットボールに続いて、なんとプロレスリング。スポーツ音痴の私を知っている日本人が聞いたら、私がどうなってしまったのかと心配しだしたりして。ご心配なく。仕方がないんです。郷に入れば郷に従え。興味があるなしにかかわらず、最近のハートランド（英語でアメリカの心、中西部を意味する）はこのマッチョなトピックで持ち切りなのです。
昨夜全米中間選挙が終わりました。そうなんです。ミネソタのプレジデントともいうべきガバナー（州知事）は、なんと元プロレスラー兼ハリウッド俳優、ジェシー・ベンチュラ（４７歳）に決定しました。ハリウッド俳優が大統領になった国ですから別に珍しいことはありませんが、プロレスラーで、しかもは改革党という第三党で当選することはそんなに頻繁に起きることではありません。
セントポール市長ノーム・コーマンは共和党、元ハンフリー副大統領の息子スキップ・ハンフリーは民主党という具合に州知事選を戦っていたのですが、ジェシーがなんとアメリカの二大政党のパターンを土壇場で打倒。当日大逆転してしまいました。いつもなら投票しない若者やブルーカラーの人たちが目覚めて投票したから、政治専門家もびっくりです。
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