第１４話「ミュージックは平和のシンボル」
バグダッドがまたアメリカに爆撃されたというニュースが今日流れました。もうクリスマスだというのに、イエスキリストが誕生した土地の近くで戦争を起こすなんて、アメリカって変なことを思いつく国です。セクハラ裁判の前日になると外国で爆弾を落とすというクリントン大統領のクセは、もはやただごとではありません。きょう行ったクリスマスパーティでは、残念ながらそんな冴えない話題で持ち切りでした。
戦争はよくありません。アジアとアメリカの最初の姉妹都市はそれを身にしみて戦後４３年の平和な歴史を歩んできました。セントポールと長崎。アメリカ大陸横断鉄道の主、J.J.ヒル氏が自分の船舶会社を通して一世紀前結んだ間柄が戦後、彼の子孫によって正式に結ばれた姉妹都市関係です。原爆直後の長崎は、孫むすこのルイ・ヒル氏には衝撃的だったようです。戦後何度も何度も長崎へ足を運んだ挙句、元アイゼンハワー大統領にシスター・シティ・インターナショナルという非営利団体結成の必要性を申告。親日家のルイ氏のお陰で、私が住むセントポールは、アメリカでいちはやく平和運動のリーダーシップを握りました。
最近話題に上っているのは姉妹都市関係を超えて、姉妹オーケストラ関係。４０周年記念の時に長崎シンフォニーオーケストラ（NSO) がセントポールを訪れ、セントポール・シビックシンフォニー(SPCS)と共演して以来、ますます関係はアクティブになってきています。
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