38回「日本の写真が里帰り」
今回のハ-トランド日本たよりは、このたび私と一緒に里帰りした写真3枚の話し
です。明治24年10月28日に起きた、濃尾大地震の写真がアメリカから寄贈され、今週は岐阜でもミネソタでもちょっとしたホットニュ-スになりました。
写真の寄贈を思いついたのは、ミネソタ州ミネアポリスの老人ホ-ムに住むロバ
ート・ソ-パーさん(87歳)。祖父ジュリアス・ソーパーさんの遺品を相続
して、整理していたら、3枚の写真が目にとまりました。「私が亡くなってから、だ
れかの手に渡って捨てられてしまっては困る。貴重なものなら、日本にもどすべきだ。」ソーパさんは、早速ミネソタ日米協会に連絡。目が不自由になったソパーさん
にかわって、娘のサリーさんが代筆した手紙をそえて写真を日米協会に送付しました。
日米協会は、写真の裏に明記された「岐阜北方町」という字から判断して、3枚とも
岐阜出身の私に持ち込み、最終的に、私にミネソタと岐阜との橋渡しの任務を課せら
れたわけです。
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