最近のある日のこと、私は子供の予防接種の帰りにその近くで知り合いにあった。立ち話をしていたらなんとその人はその美容室の常連で今もそこへ行くところだというのだ。その人は親切で私をそこでお茶でも飲まないかと誘ってくれた。「すごいチャンス」と内心思ったが（やっぱり気になっていたやつ）、子供の都合で早く帰らねばならなかったので断わった。もしそこへ行ったとしても子供の大泣きですぐ帰ることになったのは目に見えていたが。なんと言っても子供は癖のある場所は苦手だ。ただ、その人が「お店の人達はいい人で、、、」なんて話していたので、私は少し安心した。（まだ行く気か）
またまたある日。私は取材を終え、撮影の場所へ移動することになった。カメラマンのスペイン人はいいロケ場所を見つけたらしく、タクシーに乗る前に「オールドバーバーショップ」とにこにこしながら言っていた。なるほどその選択はわかる。なんて思っていたら着いたところがその理髪店。そんなことって。何もわざわざここでなくても。彼は前日、そこでカットしたらしい。すごい勇気だ。彼と同じ年齢くらいの日本男子であの店に入る人はかなり少ないはず。というか限りなくゼロに近いと思う。
実は、例の美容院に誘ってくれたのも外国人だった。そしてついでに付け加えておくと、その床屋のご主人も、とてもいい人だった。んー、考えさせられる出来事だ。
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