「楽しい『広辞苑』遊び」

名前:深山史子 学校名: 日本大学芸術学部 年齢:21歳

 半年ほど前に念願の『広辞苑』を手に入れた。第4版だ。今までは中学の時の国語 辞典を使っていたが、さすがに物足りなくなったので、古本屋さんにて格安で購入。 重くてかさばるけれど、部屋に置くとなにやら格好いい。

 欲しかった理由がもうひとつある。5年くらい前にフジテレビの深夜に放送してい た『たほいや』の影響である。これは、広辞苑にのっている単語を用いたクイズ番組 だ。説明するのがとてもむつかしいのだが、簡単にいうと...

 5人ぐらいの参加者。一人がオヤで、出題者。オヤは広辞苑の中から問題にする単 語を拾って、手元の紙に正しい意味を書き込む。残りの4人もその単語についてでたらめな意味を紙に書いてオヤに渡す。オヤはそれらを読み上げて、解答者の4人はそれぞれ推理して正しいものを選んでポイントを賭ける。自分で書いたもの以外から選ぶわけだし、お互いにだまし合うわけだ。うまく自分の答えに誰かが引っかかったら、だまされた人の賭けポイントが自分のものになる、全員をだましたオヤはまるまる自分のポイントになる。とても楽しいゲームなのだ。

 全然簡単な説明ではないが、わかってもらえますか?この番組にはとてもはまって しまったのです。もしかしたら同じような人がいるかもしれない。とてもいて欲しい 。タイトルの『たほいや』は「遣小屋(やらいごや)に同じ。静岡県でいう」(p161 0)という意味だ。「遣小屋」とは「和歌山県や奈良県などで、山畑の猪追い小屋を いう。追小屋」(p2594)と書いてある。こうやってどんどんと単語の意味に引き込 まれてしまう。

 これを書くにあたって、なにかおもろい単語があったよなぁと必死でページをめっ くてみた。たとえば「ろりろり」だ。なんだかあぶない感じだけれど本当の意味は「 恐怖、心配などのために落ち着かず、興奮しているさま」(p2745)なのだ。昔の書 物で使われていたらしい。日常では使えないからこうやってひそかに楽しんでみるの がいいかもしれない。いろいろ探してみよう。

 当時の出演者たちも様々でおもしろかった。山田五郎さんや森雪之丞さん、三谷幸 喜さん、川勝正幸さん、デッツ松田さんなどなど。番組が続いていくうちに、でたら めの答えの書き方やタイプなどがみんなわかってきて、それで見破られたり逆手に使 ってみたりと楽しみ方が増えていっていた。見ているだけでも結構頭を使うから眠れ なくなっちゃったものだ。もう一度見てみたい。あれから長い年月がたってしまった からもう可能性はゼロかもしれないけれど。
 三谷幸喜さんは本(たぶん『オンリーミー』という本)のなかで『たほいや』の最 終回スペシャルで予選落ちしたのが悔しかった、というようなことを書いていた。た ぶんそれぐらいはまってしまうゲームなのでしょう。ぜひとも墓穴を掘ったり、すぐ に見破られてしまう三谷さんをもう一度見てみたいものです。


明日はお友達の近藤順也さんをご紹介します。



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