私はある映画と運命的な出逢いをしました。「Mondo」、原作ル・クレジオ、監督
トニー・ガトリフ、出演者は舞台であるニースの人々。主人公のモンドという少年、
この美しい少年には家がない、両親がいない。しかし町の人々に愛され、最後にモン
ドが町から消えてしまった時に、町の人々は何かを失ってしまう。モンドが与えてく
れたものとは？モンドが老婦人ティ・シンのために大きな石に書いた、「いつまでも
、たくさん」という言葉。モンドは観ている私たちにも何か大きなものを与えてくれ
たように思います。
ちなみにモンドとは仏語の”Le Monde”（＝世界）の意味で、モンドを愛することは、世界を愛することでもあります。
美しく瑞々しい映像や、多分今まで感じることがなかったような深い感動を味わえ
るはずです。7月に、銀座テアトル西友で公開されます。是非御覧になって下さい。
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