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〜日本人唯一のマン島T.T.チャレンジ編〜その3
〜NO.3〜

国際A級ライダー 前田淳

 ビートルズの故郷で有名なリバプールを過ぎると、そろそろフェリー乗り場のある ヘイシャムの町だ。フェリーターミナルの周辺となるとバイクの台数がみるみる増え てくる。このすべてがマン島に渡るんだと思うと改めて凄いと思ったね。

 コンペティ ター(レース出場者)と言うことを相手に伝えると優先的にフェリーに乗船できるこ とになり、空港の時といい、アクセスは信じられない程うまくいっている。こういう 所で運をあまり使いたくないんだけど、これくらいで使い切る運じゃないと自分を勇 気!づけて今度は船上の人となりました。

 船の中はほぼ全員ライダーという位、ライ ダーばっかりで、革ツナギの臭いでムンムン!船内ショップはさしずめマン島TT出張 ショップと言う位のTTグッズでいっぱいだった。これからレース観戦だと言うのにみ んな結構大量に買っていっていたなあ。つられてTシャツを一枚買って座席に戻った 時窓の向こうに見えたもの。マン島だ、マン島である。ついにたどり着いたぞーっ!

 いてもたってもいられずに甲板に出て風を感じながら感慨にふけろうと思ったら、そ こはただの酔っ払いライダーがトドの様にうごめいており、感慨にふけるスペースは 残されていなかった。みんな飲みすぎだよー!しかしこんな光景もよく考えればTTウ ィークが始まったんだと変な期待をした前田淳でありました。さあ!明日から走るぞ!



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