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〜日本人唯一のマン島T.T.チャレンジ編〜その6
〜NO.2〜

国際A級ライダー 前田淳

 決勝までに何かに取り付かれた様にTTコースを走ったが覚えられないのは一緒だっ たね。覚えようと思えば思うほど空回りするみたいで、本当にマイッタ! でもこの時点で気付いた事は、

(1)観客の多いポイントは危険地区と言うこと。

(2)一番覚えにくいカークマイケル付近が(その昔、高橋国光先輩が瀕死の重傷を 負った地区)タイ ムの稼ぎ所という点だね。

 結局全体の30%位を覚えただけで決勝を迎えなければならなくなっちゃった。

 ゼッケンは81、全部で80台の出場だ。(13番は欠番)!気付いただろうけど、そう!ビリだ! でもニューカマーで予選通ったのは俺だけだぜ!79台のスタートを待ってついに俺の出番だ。気負って最初の右コーナーでさっそくお店に突っ込みそうになっちゃった!

 10秒先にスタートしたマシンはまだ視界の中だ。2ラップしたらピットインする決 まりなんだけど、僕の駆るVTR1000は1周と3分の2でガス欠症状がでるので(※1周60kmの長いコースです。)絶対にピットインしなきゃダメな訳です。

 給油もイコールコンディションを狙って主催者が用意したガソリンタンクを使うん だけど、こんな所もプライベートにはすごく助かるポイントだったなあ。6周のレー スで途中2回のピットイン、最初心配された体力面も全然大丈夫で20周!はいける感 じだった。



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