(コラム一覧へ)

〜日本人唯一のマン島T.T.チャレンジ編〜その6
〜NO.3〜

国際A級ライダー 前田淳

 5周を過ぎてラストラップに入った時、観客の人達の様子が変わった。みんな拍手 をしている。トップのライダーが近くにいるのかな?って思ったんだけどいない。 何と拍手は俺に対してしてくれているんだ。 レースをやっていてクヤシ涙を流した事はあったけど、こんなに感動した事は無かった。

 5周を回るまではなにも無かったけど、完走が近づいたときに初めてマン島の一員になれた。いや周りに認めて貰えたとハッキリ感じました。結果の方は41位、新人賞 を頂けました。

・・・このコースで漠然と勝ちたいと思った。いきなり日本企業が大リーグを買収し て地元の反感を買う様な事も無く、最低レベルから参戦した初年度、何年かかるか分 からないけど、勝ってみせる!いや勝つ! そのベースになる貴重な初年度の参戦でした。

(次回はカメラマン高野忠彦氏によるマン島ギャラリーをお送りする予定です。)
(つづく)



page 1 2 3
次へ


(コラム一覧へ)