「シンクライアントに対するチャンネルの不安と期待(上)」


 米国ではIBMが自社NC(ネットワークコンピューター)をシリーズ化し、ネットワークステーション100、300、1000の3シリーズを発売した。最下位100シリーズは価格が下げられ、買い取り価格は649ドル、IBMクレジットCo-rp.は月額20-25ドルでのリースも始めた。米国PCチャンネルでは、IBMがNCをシリーズ化し、しかも、リース販売も開始したのだ、IBMが本気で大量のNCを売るだろうと考えるようになった。しかしその一方で、IBMがNCをシステム景品のように多数付属させるようになるのではないかという疑いの声も強まり出している。96年秋にIBMがNCを発表した時、IBMはNCを携帯電話機のようにタダ同然で安く配るのではないかという噂がPCチャンネルで広がったこともある。あるIBM幹部が「IBMはネットワーク・ソリューションで大きな利益を獲得するために、NCを極めて安く大量に大企業ユーザーに配ることも、戦略の一つとして考えている」と発言したという噂もある。

 イントラネット、エキストラネット用のソフトやミドルウエアで高い利益確保が見込めるIBM は、シンクライアント携帯電話のようなビジネス展開するのではないかという、疑いが強いのも事実である。しかしIBMのNCだけでなく、これに関するソフト、ミドル ウエア、コンテンツなどで、チャンネル利益が大きくなるような計画も立案中である、と述べ、これらの噂を否定している。

(つづく)


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