MMBC特派員が現地台北よりリポート!

次は『台湾回収』を狙う中国    第2回
(台北上田耕司特派員)


 台北の迎賓館で三日間開かれた『ティーパーティー』。李登輝総統、連戦 副総統が出席し、海外35ヶ国から250人のジャーナリストを招いた。 台湾国内のジャーナリストを含めると、400人もの報道陣だった。 「こんなに大勢の報道陣が集まったのは、李さんの総統就任式以来です」と、 台北行政院の職員は顔をほころばせて言った。

 会場は迎賓館の庭。李総統が演説する壇上には、赤い横断幕が張られ、 漢字で『中外記者聯誼茶會』と書かれ、その下に英語で『Tea Party For Chinese and International Journalists』と記されてあった。

 この日はあいにくの雨で、庭に張られた、蒸し暑いテントの下で報道陣は、李総統の演説を聴かねばならなかった。椅子も用意されておらず、約2時間、立ちっぱなし。 パーティーといっても、隅の方で食べ物のテーブルが用意され、およそパーティ らしからぬ装いだ。野外のため、パンからしゅうまいへ、ハエが喜ぶように 飛んでいた。予定より20〜30分遅れて、李総統が現われても、庭の木が邪魔して、 その姿さえ見えにくい。李総統は、高い壇上から報道陣を見下ろすように演説した。

 演説が終わったあとも、李総統はパーティのテーブルにも行かず、報道陣と 一言も会話を交すことはなく、さっさと帰ってしまった。
こうした台湾側のもてなし方を知らない名ばかりのパーティに、海外から遥々やって きた報道陣の中からは、「もうちょっと何とかしろよ。これがパーティか」 と怒りの声が漏れた。


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