台湾誘拐ビジネス 第4回

 台湾の駐日代表機関である「台北駐日経済大使」関係者に、当インターネットは「シャオシェンさん誘拐事件その後」「台湾の治安」などについてインタビューした。

ー故梶原一騎氏と、台湾スターのパイ・ピンピンさんの愛妻・シャオシェンさん誘拐事件では、まだ三人の容疑者が逃走中だ。捜査の状況はどうなっているのか。

「これまで、主犯格の妻や兄弟など9人を逮捕した。しかし、まだ主犯格の林春生(三八)、陳進興(三九)、高天民(三六)の三人は逃走中だ」

ー捜査当局は、シャオシェンさんの告別式のあった五月十一日までに、三人のうち一人か二人は逮捕すると言っていたではないか。

「確かにそうですが、三人の逃亡者の逮捕は時間の問題です。最近も、台北近郊の観音山の捜査で、犯人たちが逃走のため使用したとみられるバイク、寝袋、銃弾三百発が発見された。
 台湾の街なかはしらみつぶしにした。街なかや駅など至所にポスターが貼られている。もう、逃げられない。
 逃げ込むには人里離れた山くらいしかない。そこで、ヘリコプターで観音山上空から『山狩り』したところ、慌てて逃げ出したらしい」

ー懸賞金も出しているそうだが。

「事件発生が台湾市民に知れ渡った当初からやっている。情報提供者のネタがもとで逮捕に至った場合には一千万元(日本円にして約四千数百万円)の懸賞金をだす。このキャンペーンは、現在も継続中だ」

ー三人の逃亡者から捜査当局に手紙が届いたらしいが。

「五月二十八日、台北県板橋市の地検署に手紙が届いた。手紙の中には、三人の署名と、指紋が押捺されていた。ただちに捜査当局で照合したところ、容疑者のものと一致した」  



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