台湾誘拐ビジネス 第6回

台湾の駐日代表機関である「台北駐日経済文化代表處」関係者に、「白暁燕さん誘拐殺害事件のその後」「台湾の治安」などについてインタビューした。

ー (暁燕さん誘拐殺害事件の)三人の逃亡者の手紙の封筒には何と書かれいたのか。

「封筒の裏には『内詳』とかかれてあった。手紙は二通あり、一通はオリジナルでもう一通はそのコピー。宛て先は、台北県板橋市の地検署。オリジナルが主任検察官の張振興さん、コピーが同じく主任検察官の施良波さん宛てだった」

ー 指紋はどういう状態で押されていたのか。

「手紙の中には、陳は右手の親指、高は右手の人指し指、林は指紋を押した跡はあったがどの指かはチェックできなかった。陳は封筒の裏にも中指の指紋が押捺されていた。三人のサインもあった。指紋を内部省警察総署刑事局でただちにチェックしたところ、逃亡犯のものと一致した」

ー 手紙はどこから出されたものなのか。

「台湾中部の台中からだ。これで逃亡犯が国内潜伏していることが明白になった」

ー 大々的な捜査を行っているそうですが。

「全国で山狩りを含めた大がかりな捜査を実施している。水上警察とも連携し、治安当局が全力を挙げている。逃亡犯の毎日は相当苦しいはず。これ以上、逃亡するのも困難と判断して手紙を書き出してきたのかもしれない。六人を釈放したら出頭するという交換条件かもしれない」



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