77話 「旗のデコレーションが流行」
ニュー・イングランド通信
アメリカの住宅街をドライブして気がつくのは、多くの家が玄関の外やガレージの入
り口、又は庭に星条旗を掲げていることです。日本から遊びに来た友人は、「昨日見た時には、アメリカの祝日かしら?と思ったけれど、毎日国旗が出ているので不思議に思ったわ。」と言います。日本では、昔、祝日の事を旗日(ハタビ)等といって、必ず門の所に日本国旗を飾った物ですが、いつ頃からでしょうか?この習慣はすたれてしまった様です。現在では、祝日に国旗を掲げているお宅を見ると、珍しいと思うことの方が普通になりました。日本は過去50年以上、平和な日々が続いていますから、「愛国心」などを改めて感じなくても良いのかも知れません。一方、アメリカは戦争がある度に、全米に愛国心ムードが高まり、星条旗を掲げるお宅が急増するそうです。
旗で家の外を飾る、というデコレーションのアイデアも盛んで、星条旗を掲げていな
いお宅は、季節のデザインをモチーフにした様々な旗を飾っています。一年間を通してアメリカの季節感を感じさせる旗を考えてみましょう。2月のバレンタイン・デー。3月のセント・パトリックス・デー。3−4月のイースター。7月の独立記念日。10月末のハロウイーン。11月のサンクス・ギビング。12月のクリスマス。こんな具合です。それぞれの季節感を味わいながら、季節に応じて旗を取り替えていくのは、楽しいデコレーションのアイデアですね。
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