第３話 「ブロック・パーテイー」
私の住んでいるコネチカット州サウスベリーにあるビーチヒル・エステイトでは毎年「ブロック・パーテイー」が開かれます。この一画が開発された９年前から毎年恒例になっています。こちらには日本の様な組織的な町内会はありません。町内会費を集めたり、お祭りの寄付、歳末助けあいの募金を集めたり、回覧版が回ってきたり、街灯の電球が切れたら町内会のお当番の人に申し出る等など、 日本にはたくさんの決まりが 在ります。
ところがこちらは全くの自治。誰かが自費でビーチヒル・エステイトの約４０軒の名簿を作って配ってくれます。ブロック・パーテイーのお当番も自発的に誰かが記録のノートを回して毎年お当番さんが計画してくれます。 今年のブロック・パーテイーは恒例のごとく９月末の土曜日が選ばれ、各家庭 ＄１５の費用をお当番さんに払いました。お当番さんは紙コップや紙皿、ナプキンなどのペーパー用品、メインデイッシュに当たる長いサブ・サンドイッチ、ジュースやコーラ等のソフト・ドリンク、アイスクリーム、コーヒーや紅茶を用意します。各参加家庭はアペタイザー、サラダ、デザートの中から一品を選び持ちよります。そしてアルコール類は「BYOB」。これは"Bring your own bottle" の意味でビールやワインは各自が持参する事になっています。
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