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第13話「日本語の歌で友だちづくり」

 意外や、ミネソタで駐在しているビジネスマン家族たちがこのホームページを読んでいることがわかりました。これからもがんばります。

 最近、娘が通うプリスクールで日本の歌が子供たちに紹介されました。「でた、でた、月が。丸い、丸い、まん丸い」というあの歌です。でも、日本の歌が歌えたのだからうれしかっただろうと思ったら、娘からは意外な反応。笑っていいのか、首をかしげていいのかわからないような、ちょっとした問題が発生してしまいました。「でた、でた」の部分だけ日本語になっていてなかなかよくできている英文歌詞ですが、4歳の娘によれば、先生が「deta, deta」と言うと、「Daddy, Daddy」に聞こえると言うのです。
 小さいくせに、失礼甚だしくウチでケラケラ笑いだしたので、日本人の親として「これは先生に発音の訂正でも促したほうがよいのか」と考えこんでいたら、幸い、学校側からこの歌を歌いにきてほしいと連絡通知を頂き、私の悩みも解消。ついでに日本についての発表もしてほしいと言われ、ここぞとばかりにお茶碗と緒はしを抱え、生まれて始めて親子いっしょに、アメリカンスクールで誇り高き日本文化を語りに行ってきました。

 4歳や5歳は話し言葉が一番発達する時期と言われているので、この際英語を無視して、まずは次のような日本語の歌詞カードを先生たち用に準備。当日はピカチューとこけしと地球儀をバックに、着物を着た娘と一緒に大声で合唱することにしました。   
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