シリコンバレーウォッチ

シリコンバレーウォッチャー



 リテールでのBTOはシステム商品在庫をゼロにして、粗利益も向上するという超低価格PC時代のリテールの生き残りに最適の環境を与えると、米国大手リテールの経営者はこの方式を絶賛するのである。それに加えて、BTO方式はコンシューマを含めたカストマーも、これを高く評価するのだ。部品価格の低落が直ちに購買金額に反映されるからである。更にデルやゲートウェイのようなダイレクトメーカーに取られてしまった企業カストマーを、再び取り戻すこともできるとリテールはいう。即ちBTO方式のスーパーストアはデルやゲートウェイができない、ユーザーオフィスの近場で、店の存在感をアピールするということができるからである。オフィスの近くにストアがあり、説明員がいるということは、ユーザーに大きな安心感を与えるからである。そのためBTOを行うリテールの店内へは、コンシューマだけでなく企業バイヤーを多数呼び込むことができるようになった。


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