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〜日本人唯一のマン島T.T.チャレンジ編〜その5
〜NO.3〜

国際A級ライダー 前田淳

 そして、スタートを切った感動なんて味わうヒマも無く、3マイルほど走った頃だ ろうか。 突然エンジンが止まってしまった! 今まで練習の時から出なかったトラブル が運悪く決勝で出てしまっのだ。 その場ではエンジンがかかりそうにも無かったの で、俺は素直に諦めた。 助けてくれたオフィシャルはかなり年配のかたで、”お前が日本から来たライダーか、ニューカマーの中で一番予選が速かったヤツだな”なんて凄く情報をよく知っている 。
本当にレースが好きなんだなと、改めて思った瞬間でもあった。 はるか日本からの疲労感が一気に体を襲ってきた。俺は何をしにここまできたのだ ろう・・・頭の中が真っ白になっていた。 とその時、マン島TT事務局から天にも昇る嬉しい 通知があった! (つづく)



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