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そして、スタートを切った感動なんて味わうヒマも無く、3マイルほど走った頃だ
ろうか。
突然エンジンが止まってしまった!
今まで練習の時から出なかったトラブル
が運悪く決勝で出てしまっのだ。
その場ではエンジンがかかりそうにも無かったの
で、俺は素直に諦めた。 助けてくれたオフィシャルはかなり年配のかたで、”お前が日本から来たライダーか、ニューカマーの中で一番予選が速かったヤツだな”なんて凄く情報をよく知っている 。
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本当にレースが好きなんだなと、改めて思った瞬間でもあった。
はるか日本からの疲労感が一気に体を襲ってきた。俺は何をしにここまできたのだ
ろう・・・頭の中が真っ白になっていた。
とその時、マン島TT事務局から天にも昇る嬉しい 通知があった!
(つづく)
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